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委員長 第四話「準備」

「んっ……」
俺は、眩しくて目を覚ました。
いつの間にか朝になっていたようだ。
起きて周りを見渡すと、いつもと様子が違うことに気づいた。
「そうだ、昨日から『麻井春香』になったんだったな」
そう、俺が寝ていたのは春香の部屋、女の子の部屋だ。
昨日の夜にオナニーをし過ぎて、疲れて寝てしまったようで、
俺は下着も何も付けずに全裸で寝てしまっていた。
「風邪ひくといけないし、服を着るか……」
俺は立ち上がり、クローゼットを開けた。
そこには本当に大量の服がかかっていた。
しかし、どれも清純な感じのする服ばかりだった。
「まぁいい、これからは俺が派手な服も買っていくしな。
 少しの間は、清純な春香でいくか」
俺はその大量の服の中から、白いカットソーと赤いチェックのスカートを取り出し、
ベッドの上に置いた。
昨日の話によると、今日は昼から「隣のお兄ちゃん」が勉強を教えに来てくれる日らしい。
そのときに、「お兄ちゃん」を誘惑するためにわざとスカートを選んだ。
また、これからは着用しなけれならないことが増えるからだという考えもあった。
「さて、次は下着だな」
箪笥を開けた。
そこには色とりどりのショーツとブラジャーが並んでいた。
「こんなにもあるのか……」
こんなにも多いとは思わなかった。
やはり、かなり裕福な生活を送っているようだな。
「じゃあ……今日は白にでもするか」
その大量の下着の中から、少しフリルのついた白いショーツとブラジャーを取り出した。
ソックスは白のハイソックスを選んだ。
それらを手に持って、俺は鏡の前に来た。
そこには、やはり全裸の春香が映っている。
「さて、コレをはくとするか」
こんなのはけるのかと思うくらい非常に小さい布のショーツに足を通していく。



身体は春香のものなのだから当たり前だが、すんなりとはくことができた。
ふと下を見て、触ってみても、いつものような膨らみはない。
「やっぱ、何もないってのは変だな…。ま、少しずつ慣れていくしかないか」
そう呟きながら、次はブラジャーを手に取った。
「さて、これは難しそうだな……」



フックを留めるのにかなり苦労しそうに感じたが、
案外簡単にいった。
お腹の辺りで留めてから胸にもってきたのだ。
そうすると楽だと、何かで読んだ気がするからしてみたら成功した。

「さて、下着は終わったぞ。次は服か……」
スカートに足を通し、腰まで上げる。
左側にあるチャックを上げ、フックを留める。
ちゃんとはくことができた。
だが、昨日も制服のスカートをはいていたが、実際にはこうとするのは今日が始めてだからか、
何だかスースーして落ち着かない。
次はカットソーだ。
これは、男物の服とそう変わりはないので簡単に着ることができたが、
胸がつっかえて少し着づらかった。
そして、最後にソックスをはいた。

やっと服を全て着終えて、俺は再び鏡を見る。
そこには今まで制服姿しか見たことのなかった春香の私服姿が映っていた。
今の自分自身の姿なのだが、やはり見惚れてしまう。
それくらい今の自分は綺麗なのだ。
「これなら、お兄ちゃんだろうが、理事長だろうが簡単だ……。
 あとは、仕草や言葉遣いをしっかりできれば完璧だろうな。
 少し練習してみるか……」
俺は少し考えて鏡を見ながら、春香としての練習を行なった。


少し上目使いにして、手を胸のところで組んでこう呟いた。
「ねぇ……お兄ちゃん………。
 お兄ちゃんは、春香のことどう思う……?
 まだ高校生だから、子どもにしか見えない……?」

今日来るという「隣のお兄ちゃん」がいると想定してやってみる。

「そっか……でも…私も、もう立派なオンナなんだよ……。
 お兄ちゃんと同じくらいの女の人にも負けないくらいの……」

「そんなことないよ……。
 なんだったら、確かめてみる………?」

お兄ちゃんの手を自分の胸の持ってくるような動作をした。

「どう・・・?大きくて、やわらかいでしょ……?
 お兄ちゃんだったら、もっと揉んでいいよ……」

今は練習だから、自分の手で胸を揉む。

「んっ…・・・あんっ……」
「あっ……お兄ちゃん……気持ちいいよ……あぁんっ・・・・・・」

気持ちよくなってきてしまった。顔も少し火照り始めた。
「今は練習だから、最後までしちゃだめだよな。
 今はこれくらいにしようか・・・」
「なんたったて、昼から、愛しのお兄ちゃんが直接春香のこと愛してくれるんだからね……」
春香としてそう呟き、身なりを整えて、俺は朝食を食べるために部屋を出た。




とりあえず、「委員長」の話をこのまま続けていきます。
まだ書きたいことの10分の1くらいしか書いてないので、がんばります。
その後で「天魔王」を書くつもりにしてます。
それも終わったら、次は不良が主人公じゃなくてオタクを主人公にしようかな?
そろそろリンクとかもしていきたいけど、やり方があんまりわかんない………orz

委員長 第三話「見せつけ」

委員長が起きてしまった。
「あれ…私なんで、寝ちゃったんだろ…?
 確か……!?
 な、なんで縛られてるの!?」
委員長もやっと自分の状況に気づいたようだ。
せっかく目が覚めたんだ。説明してやるとしようか。
「簡単なことだ。俺が気絶させて、縛ったんだ」
「高橋君……なんでこんなことを……?
 こんなことしてただで済むと思ってるの!?」
そんな典型的な質問をしてきた委員長。
「済むと思ってるさ。だって、今はお前が『高橋君』で、俺が『麻井春香』だろ?
 不良で、毎日なにをやってるかわからない『高橋君』をここに監禁しておけば、万事解決さ。
 そして、俺が『麻井春香』として優雅な暮らしをさせてもらうのさ」
俺の計画を簡単に言ってやる。
「…………」
委員長も突然のことで言葉がでないようだ。
「な、なんでこんなことをするの……?」
委員長が理由を聞いてくる。
俺はやさしいから丁寧に答えてやる。
「簡単なことだ。俺とお前は似たような環境になっててもおかしくないのに、
 実際には、お前だけが恵まれた暮らしをしている。
 身体が入れ替わるっていうせっかくのチャンスだ。
 それをそのまま俺が頂いてやろうってことよ」
「そんな簡単に私になりきれると思っているの?不良のあなたが…」
「できるさ……基本的なことはさっき聞いたし。
 お前自身をここに監禁するんだからな。
 なんなら実演してみせてやろうか…?」
(さて、これから見せつけてやるとするか…。
 生まれ変わった『麻井春香』をな……)

「高橋君!あなたが悪いことばっかりするから、私が委員長としてあなたを更正させてあげるわ。
 これから、私が授業をするから、しっかりと聞いててね、ふふふっ……」
委員長のふりをしてみる。
我ながらまぁまぁの出来だ。声も顔も『麻井春香』なのだから当然の出来だが。
だが、ここからが本番だ。
「今から、保健の授業をします。
 内容は……女の子の身体の仕組みについてです。楽しみでしょ…?」
「ちょっ……それってどういうことよ……!?」
その言葉に委員長も驚き、怒りはじめた。
そんなものは無視して、俺は続ける。
「やっぱり、勉強も『実体験』って大切だと思うの……。
 だ・か・ら………高橋君に、私が淫らになるところ、見てて欲しいの……」
「み、淫らって…!なに言ってん……」
「うるさくならないように口は塞ぐね」
『高橋君』の口をガムテープで塞ぎ、声が出せないようにした。
これで、俺の行為の邪魔は出来ない。
「んっ~ん~!!」
俺に向かってなにかしゃべりたいようだが、何を言ってるのかわからない。
「さてと……じゃあ、始めるね……」
「実は、高橋君が起きる前に少し始めちゃってて、その続きからするね……」
先ほどと同じように、右手は胸を揉み、左手をスカートの中に入れ、ショーツの上から秘所をなでる。
(さぁ……始めよう……)
「んっ……あっ……ま、まだ身体が火照ったまま……」
「もっと……んっ……私、気持ちよく……なりたいの……あっ……」
両手の勢いをさらに加速させる。
「あっ、あっ、あっ……!気持ちいい………あんっ…!」
「あっ、ごめんね高橋君……。高橋君にも、ちゃんと見せてあげるね……」
俺は近くにあった椅子に腰掛け、スカートの中がしっかりと見えるようにM字に座った。
「どう、見える?
 私のショーツ、もうビショビショでしょ…?」
実際に俺のはいている白いショーツはすでに愛液で濡れていた。
「もう、ショーツはいてる意味ないね。
 直接触っちゃおう……」
俺はそう言って、片足を上げてショーツを脱いだ。
「今度は、私のアソコが見える…?
 これから、もっといじって見せてあげるからね…」
自分ではなかなか見えづらいので手探りだが、手で股間を擦る。
「あんっ…!!」
急な衝撃に襲われた。
「あ……これがクリトリスね……。
 すごい気持ちいいんだね……」
俺が触ったのはクリトリスだったのだ。
更なる快感を求めて、俺はクリトリスを重点的に攻めることにした。
「今日は……このクリトリスについて教えてあげるね…」
「ここはね……んっ……あっ…あんっ…女の子の……一番感じるところなの…」
クリトリスを撫でながら、『高橋君』に向かって説明してやる。
「あ、あんっ…!あっ、あっ、あっ……!」
「なんか……イキそうっ……!
 じゃあ………この指を中に入れちゃおっか……
 ペロ……チュチュチュ……」
俺は、この白くて細いひとさし指を口に入れ、丹念に舐めた。
「じゃあ……入れるね……」
指をオマンコに近づける。
何だかひんやりとした感じだ。

ぬちゃ……

俺の指が、俺のオマンコに入った。
「ほら…私の指がオマンコに入っちゃたよ……。
 これから動かして、もっと気持ちよくなるところ見ててね……」
股間に異物が入っている何とも言えない違和感を感じるが、それと共に快感をも覚える。
俺は次第に、その快感に呑まれていった。
「あぁぁぁぁん……いい……この感じ、最高……あんっ……」
男とか女とか関係なく、色っぽい喘ぎ声が勝手に口から出る。
右手は胸を、左手はオマンコを、それぞれが俺の意識ではなく、勝手に動いているような気もする。
それが徐々に速くなってきた。
「んっ………あっ、あっ……あんっ……も、もう我慢できなくなってきた……!」
乳首はツンッと勃ち、オマンコは愛液で溢れていた。
確かに、俺はもうこの快感に流されるしかないようだ…。
「あんっ、あっ……あっ…こ、この身体最高だ……!
 委員長……んっ……お前の身体は最高だぜ……あっ……!
 こんな…快感を…味わえるんだからな……。
 ま、それも、これからは……あんっ……俺の…んっ……もの…だけど…な……」
もう、委員長の口調を真似している余裕もなくなってきた。
より一層手を速く動かし、そして……
「あ、あ、あっ……くる…くる…くる……!
 きちゃうぅぅ……!!!」
「あぁぁぁぁぁぁぁ…………!!!」




俺はイッてしまった。
委員長の……女の身体で……。
もちろん初めてだったが、今まで味わったことのない最高の快感だった。
男の快感なんてくらべものにならない。
「……んっ、はぁ、はぁ、はぁ……」
イッた後も、その余韻が俺を包んでいた。
「どうだ…委員長…?
 自分の身体が目の前でイッたところは…?」
自分の口調で委員長に尋ねてみる。
口を塞がれているので、もちろん答えは返ってこない。
「お前の身体、最高の身体だぜ…!
 これからは俺がこの身体を有効に使ってやるから安心しな…」
「とりあえずは、そうだな……。
 さっき教えてもらった、隣のお兄ちゃんとやらと親密になってみたり、
 この身体をもっと淫乱なオンナにして、あのスケベな理事長をたらしこんで、
 俺が学園を支配させたりしてもらおうかな…」
「俺も、この身体で快楽に浸れるし、最高の考えだな…!!」
俺がしゃべっていると、委員長いや『高橋君』の顔はみるみるうちに青くなっていった。
自分の身体で、そんなことをされるのは当然耐え難いのだろう。
「じゃあ、俺は、これからこの身体をもっと開発しなけきゃいけないし、綿密な計画もたてなきゃいけ

ないから上に戻るな…」
秘所をティッシュで拭き、ショーツも元通りはいて、身なりを整える。
そして、思い出したかのようにとう言ってやった。
「じゃあね高橋君、私これから、もっとオナニーしなくちゃいけないから自分の部屋に戻るね。
 食事もおトイレも我慢してね。あ、別に死んじゃってもいいからね。
 記憶のことはどうにでもなるしね」
俺の言葉は死刑宣告にも等しいものだ。
もちろん『高橋君』は必死にもがく。
だが、拘束は簡単に解けない。
そんな『高橋君』に俺は情けをかけてやる。
「そうね……一週間後にまだ生きてたら、助けてあげるわ。
 それまで頑張ってね♪」
俺はそう言って、地下室の扉を閉じた。





そして、『麻井春香』の、いや自分の部屋に入った。
「へぇ……綺麗にしてあるじゃないか……お、あれは?」
部屋の奥に大きな姿見を見つけた。
それで、俺自身を映してみた。
「じっくり見ると、やっぱり最高に綺麗な身体だな……」
姿見には、一人の美少女が映っていた。
学園の制服に身を纏い、ロングの髪で、顔は先ほどの諸事からかまだ火照ってる美少女……。
「これからは、俺がこの『麻井春香』なんだよな……。
 くくく……最高に美しくて淫らなオンナになってやるぜ……。
 さてと、じゃあ第二ラウンドといくか……」
俺はブレザーのボタンに手をかけた。






その後四時間に渡って、この部屋には、淫らなオンナの喘ぎ声が響いていた。

委員長 第二話「監禁」

学校から電車に乗って10分程度の駅で降り、そこからさらに歩くこと10分。
やっと委員長の家に着いた。
なかなか豪勢な一軒家だ。一人で住むのには広すぎるくらいだ。
この分では、父親からの仕送りも大層な額だろう。
(それも、これも俺のものになるんだけどな……)

家の中に入って、リビングで話し合うことにした。
「それで、まずどうしようか…?」
委員長は早速話を切り出した。やはり、一刻も早く戻りたいようだ。
「とりあえず、数日は様子を見るしかないんじゃないか?」
「やっぱりそうだよね……」
階段から転げ落ちるという選択肢がない以上、とりあえず様子を見るしかないだろう。
「それじゃあ、そのために情報交換しておかないか?」
「情報交換…?」
委員長はなぜそんなことが必要なのか少し不思議がっているようだ。
一応、御託を並べてやるか。
「あぁ、その数日の間に変に思われたら嫌だろ?
 習慣とか友達とか、家の中のこと、人への呼び方、学校でのこととか色々あるだろ?」
「それもそうね……。
 じゃあ、私から教えるね」



俺たちは、互いの情報を交換し合った。
これで、『麻井春香』に関する情報はだいぶ揃った。
あとは必要に応じて、本人から無理にでも聞けばいい。
(そろそろ行動に移すか……)
「委員長、せっかく今この家にいるんだし、直接説明してほしいところとかあるんだが……?」
「ん、いいわよ。どこでも説明してあげるよ」
そういって、俺たちはリビングを出た。

やってきたのは地下室。
驚いたことに、この大きな家には地下室まであったのだ。
読書が好きな委員長専用の防音室らしい。
「ここが地下室よ。読書のときとかに使ってね」
「あぁ、わかった。
 あ、あれは何だ…?」
奥のほうにあった椅子を指差す。
委員長がそちらを向いて説明しようとした。
「あれはマッサージ……」
その瞬間、俺は隠し持っていた改造スタンガンを委員長にあてた。
バチッ!!
「!?!?!?!?」
ドサッ!
委員長は気絶して倒れてしまった。
「よし、これでいい……。
 あとはロープか紐で縛っておくか」





委員長を柱に縛りつけ、完全に動けなくした後、
部屋の中にあった大きな姿見で、今の自分の姿を見た。
そこには、キャメル色のブレザーに赤いリボンとチェック柄のプリーツスカートを着ている
髪の長い美少女が映っていた。
「これが、俺か……。
 すごく可愛いな…。この美貌があれば、色々無理もできそうだな……」
俺は、鏡に映っている自分自身に見惚れてしまった。
ふと胸に手を置くと、程よい大きさの胸の感覚がわかる。
「胸もなかなかの大きさだな…。自分で揉むのはどんな感じなんだ…?少し揉んでみるか」
胸に置いていた手に少し力を入れる。
「んっ……」
甘い声とともに、なんだか表現しづらい感覚が俺を襲う。
「もっと揉んでみるか」
今度は何度も揉んでみた。
「んっ……ぁ……ぁ……」
さっきよりも大きな声が出てしまう。
(この声、かなり色っぽいな……。この声で言い寄られたら、男もイチコロだろうな)
そう思いながらも、俺の手は胸を揉み続ける。
声を出すたびに、身体も少し弾む。
「…あっ……んんっ………あんっ……」
なんだか身体が熱くなってきた。
これが女の感じる感覚だろうか。
男とは違う感じだ。
鏡には、少し頬を赤くして自分の胸を揉み続ける少女が映っている。

「この胸、すげぇ感じるけど、胸でこれならアソコはそんなるんだ…?」
右手を胸に置いたまま、左手を下半身に持っていった。
手をスカートの中に入れ、ショーツにつつまれた秘所を指で触る。
「あんっ……!」
さっきまでとは比べ物にならない衝撃が俺を襲った。
けれども、ものすごい快感だ。
もっとこれを味わいたい。その思いが強くなる。
そして、指をもっと動かそうとしたそのとき、
「う、うぅ~ん」
部屋の奥で、男の声が聞こえた。
(起きちまったか……。まぁ、いい。
 今から楽しいショーの始まりだ……)

委員長 第一話「入れ替わり」

「フゥー……」
放課後、高校の屋上で、俺は今日もタバコを吸っている。
俺の名前は高橋大介。高校二年の17歳だ。
ある有名人と名前の読みは一緒だが、俺はあんな人生を送っていない。
(中学に入るまでは、まじめな子どもだったんだがな……)
中学入学後、両親とも死別してしまい、親類に引き取られて、
本当に退屈で、夢も希望もない日々を過ごしてしる。
そえゆえに、俺は未成年に関わらず、酒・タバコ・窃盗・暴行などを繰り返し、
かなり荒れてしまっていた。


「さて、そろそろ帰るか……」
タバコを携帯灰皿に入れようとしたそのとき、屋上のドアがいきなり開いた。
「た、高橋くん…!それ、タバコだよね……?」
入ってきたのは、うちのキャメル色のブレザーにチェックのスカートという
うちの高校の女子生徒の制服を着た少女。
そう、俺のクラスの委員長である「麻井春香」だった。
スタイルも性格も非常に良いのだが、真面目過ぎで、俺にとっては目の上のタンコブのような存在だ。
(チッ…!委員長に見つかっちまったか……。
 昨日、次は退学だと言われたばかりだからまずいな…)

委員長は後ろを向き、階段を下ろうとしているようだった。
教師にチクりにいくのだろうか。
なんとかしなければ…
そう思うと身体が自然に動き、委員長の腕を掴んでいた。

「ちょっと待てって、委員長!」
「なによ…!」
俺が急に腕を掴んだのに驚いたのか、委員長は少し怯えていた。
無理もない。俺みたいな不良とは住む世界が違うしな…。
だが、チクるのを止めさせなければ。
「俺、次に見つかったら退学なんだよ…。頼むから言わないでくれよ……」
俺はなるべく穏やかに言ってみたが…
「そんなの関係ないでしょ!あなたが悪いんだから!
 今から職員室に行きます」
取り付く島もなく、彼女は階段を下りようとした。
俺はそれを止めようとした。
が、足がすべってしまった!!
「うわわわぁぁ!!!」
「い、委員ちょ……!!」
「えっ……?」


ドカッ!!
ゴロゴロゴロ………


俺は委員長を巻き込んで、階段から転げ落ちてしまったようだ。
これで、余計に委員長の機嫌を損ねたことで穏便な手段は、もう無理だろう。
しかし、たった十数段とは言え、コンクリートの階段だ。
身体がかなり痛む。
「イテテテッ………」
傷がないか、転げ落ちるときに閉じていた目を開く。
すると、目の前に男子生徒が一人倒れていた。
(???踊り場にだれかいて、そいつも巻き込んじまったか?)
とりあえずそいつは置いといて、委員長を探す。
しかし、この場には、俺とこの男子生徒しかいない。
(なんでだ…?委員長は…?)
委員長のことも気になったが、
俺はとりあえず、少し痛んだ自分の身体に怪我がないかチェックしようとした。


自分の身体を見ると、俺はなぜかスカートをはいていた。
手や足も白くて細い。
(?!?!?!?!)
「な、なにがあったんだ……。
 エッ…!?!?」
ふと出た声もいつもより甲高い。
試行錯誤したが、何がなんだかわからない。
とりあえず自分の状況を把握しようと自分の鞄から手鏡を取り出し、自分の顔を見てみた。
そこに映っていたのは俺、高橋大介………ではなく、
クラスの委員長、麻井春香だった。






(ハッ!!少し放心しちまった)
「俺が委員長になってるってことは、もしかして……?」
俺は急いで、倒れている男子生徒の顔を覗き込んだ。
その顔は、俺そのものだった。
「やっぱりか……」
どうやら俺と委員長の身体が入れ替わっているようだった。
「階段から転げ落ちたのが原因か……?」
なぜこうなったのかを考えてみようとすると、『俺』が声を出した。
「う…うぅん……」
目を覚まして、あたりを見ている。
もちろんその視界に俺が映る。
「あれ、なんで私がそこにいるの……?」
どうやら委員長は状況がまだ飲み込めていないようだった。
(仕方ない……。説明するか。)






「こんなことになっちゃうなんて……」
さすがにいつもは強気な委員長も不安げだ。
「確かにな……」
不安なのは俺も一緒だが。
「ねぇ、転げ落ちて入れ替わったんだったら、もう一度してみない?」
委員長の提案はもっともだ。
けれども…
「次は、こんなカスリ傷じゃすまないかもしれないぜ…?」
そう、次は死ぬことも考えられる。
俺たちは再び、黙り込んでしまった。


少しすると、委員長が口を開いた。
「ねぇ、私の身体であぐらなんでかかないでよ」
自分の座り方を見てみると確かにあぐらだ。女子のスカートで。
「あ、あぁ」
言われて、正座に直したが、仕方ないと思う。今の身体は委員長のでも、心は男だ。
「そっちもそんな言葉遣いやめろよ」
俺も注意してやった。言われっ放しは嫌だしな。
素直に直すと思ったが、
「じゃあ、そっちも言葉遣い直して。誰かに見られたらどうするの!?」
簡単に言い返されてしまった。
(女に口じゃかなわないな……)

「でも、本当にどうするの?
 このままって訳にはいかないし…」
そうだ。この状況を解決しなければならない。
でも、解決策はない。
それどころか、このままじゃ誰かに見られる。
「とりあえず、ここじゃ誰に見られるかわからないし、どっか静かに話せる場所に移ろうぜ」
誰かにこんな言葉遣いの俺たちを見られたら、頭がおかしくなったのかと思われる。
それは避けたい。
「そうね…。じゃあ、私の家にしましょう」
委員長も俺の提案に賛同してくれた。
(委員長の家……?)
俺は、その点を疑問に感じた。
そりゃそうだろう。年頃の女の子が、男を家に入れるなんて家族がなんて言うか……。
「あ、心配しないで。お母さんは私が小さい頃死んじゃって、
 お父さんは世界中を回ってて、年に数回しか帰ってこれないから、誰もいないし。
 まぁ、お父さんが結構仕送りしてくれてるから、生活は大丈夫なんだけど…」

それを聞いて、俺は少し驚いた。
自分がこんなに荒れている一方で、委員長は真面目に人生を歩んでいる。
自分は両親が共に死んだのに、委員長は父親が生きている。
自分は親類に引き取られ、親権とともに遺産も養育費ということでかなり取られてしまったのに、
委員長はそこそこ裕福な暮らしをしている。
似たような環境であるはずなのに、全くといっていいほど似ていない。
(なんで、こんなに不公平なんだ…!!??)
(委員長ばっかりズルイじゃねぇか…。
 いや、待てよ……。
 今、俺は委員長の身体なんだよな。
 なら、俺が『麻井春香』として、その暮らしの恩恵に与ることもできるわけだな……。
 今まで何にもいいことなかったし、これからだってないだろうし、
 俺が『麻井春香』として生きるってのも悪くねぇかもな…。
 身体が女になるのは少々困るが、ほとんど自由で良い生活を送れるし、
 委員長の身体は、顔もスタイルもいいから悪い気はしないな……)
さっきまでとは違って、俺の中に暗い黒い思いが満ちてきた。
(くくくっ……)
この感情の赴くままに動こうか…。

「どうしたの?行くよ」
委員長が前から俺に声をかけてきた。
「あ、あぁ。わかってる」
とりあえずは情報が必要だ。
委員長の家に行って、情報を仕入れるとするか…。
俺が『麻井春香』になるための……。
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