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天魔王 最終話「支配」



私は扉を勢いよく開いて、会場に入った。
会場は、いきなりの大きな音に一瞬にしてシンとした。
そして、私の姿を見るなり、何やらざわめき始めた。
そんなものを気にもせず、私はスタスタと歩いていった。
このカラダの父親、クライスの元へ…。

クライスは青ざめた表情をしていた。
「そ、そなたは……ソフィアなのか……?」
白い翼を持ち慈悲に満ち溢れていた娘が、
黒い翼を持ち禍々しい魔力を纏っているのだから当然の疑問だろう。
さて、三文芝居でも始めるか。
「えぇ、お父様。
 私はもちろんソフィア本人です」
「そ、その姿は一体…?」
「これですか…?
 これは、私のカラダを魔王ガレス様に捧げた証拠です。
 魔族の力って、本当に素晴らしいですよ……」
背中の黒い羽を動かしながら、答えてやる。
一方、私の答えに対し、クライスは何かを感じ取ったようだ。
「貴様……魔王ガレスだな……!?
 ソフィアの身体を乗っ取ってどうするつもりだ…!!」
さすがは天使族の王だ。
私に気づくとは、馬鹿ではないらしい。
「フフ……お父様、そんなこともわからないんですか?
 天使族の王女ソフィアと魔王ガレス、
 双方の魔力は他の追随を許さないほど強大でした。
 それが融合した結果が、今の素晴らしい私の姿です。
 この力で世界を変えようと思いましてね……」
まぁ、端的に言ってしまえば世界制服だ。
私の好きなように世界を変えてやる。
それが私のやりたいことだ。
「そんなことに、ソフィアの身体を利用されてたまるかぁ…!!」
クライスの手が輝く。
私に対して攻撃性の高い天術を放とうというのだろう。
自分の娘のカラダといえども、利用されるくらいなら容赦はしないようだ。
「消えろ!!魔王…!!」
光が私に放たれた。



光が収まった。
「フフフ……お父様、どういうおつもりですか?
 実の娘である私に向かって攻撃するなど……」
私は傷一つついていない。
「な、なぜだ……!?
 いかに魔力が強大であろうと、この距離で先ほどの天術を喰らえば…!?」
クライスはさらに青ざめる。
さっきから表情が変わってばかりで、面白いやつだ。
種明かしをしてやろうか。
「何も不思議ではありませんわ。
 私が傷ついていないのは、クレフ様の能力のおかげです。
 先ほど私の自室で、クレフ様からこの能力を頂きましたの…」
「そ、そんなことが……?
 ならば、貴様は不死身になったというのか…!?」
「そうです、お父様。
 さらに私たち天使族は若い時期が長くて、寿命もおよそ1000年と長い。
 これからは、天使族と魔族の両方の力を持ち強大な魔力を持つ私、
 天魔王ソフィアが世界を支配する時代です。
 そのために、お父様は邪魔ですね……。
 私、自ら殺して差し上げますわ」
私は腕を掲げた。
白くて細いソフィアの腕を。
そこに、黒い魔力が凝縮されていく。
会場にいた天使族もこの魔力に身の危険を感じたのか、我先にと会場から出て行く。
どうせ、後で消滅する運命なのに無駄なことを…。
だが、クライスだけは腰を抜かし、その場にいた。
なんとも情けないやつだ。これで天使族の王とはな。
「それでは、お父様、お別れです。
 今まで私を、このカラダを育ててくれたことに感謝いたします。
 では、さようなら………」
魔力の塊をクライスに向かって放った。




魔力の塊は、クライスそのものを消滅させた。
天使族の王は死んだ。
そうなると、一応、王位継承権のあるソフィアが王になることができる。
そう、私が。
名実共に天使族・魔族の頂点に立つわけだ。
「フフフ……ハハハッ……ハハハハハハハッ……!!!」

その後、天使族の城に魔族が押し寄せてきて、城下町とともに魔族に襲われた。




それから三年後

私は今、天使族の城、オース城を改築して造った魔族の城の玉座に腰掛けている。
もちろんカラダはソフィアのままだ。
寿命が尽きるまで、このカラダを利用してやろう。
まだあと800年は持つだろうしな。

「ソフィア様、東方の反乱を鎮圧して参りました」
「そう、呆気なかったわね…ご苦労、さがっていいわよ」
東方軍の団長が敬礼して、さがっていった。

私は、あの後、天使族や人間族を弾圧した。
圧倒的な私の力に敵う者はなく、一年もたたないうちに世界は私のものになった。
簡単すぎた。私はもっと楽しみたかったのだ。
最近は、そういう考えが以前以上に増してきたので、少し遊んでいる。
人間族の反乱軍に、人間の女として潜り込み、首謀者に対して反乱を促すのだ。
黒い翼と魔力さえ隠せば、私は人間と区別がつかない。
それを利用して、ソフィアの美貌と色香で男を惑わすのだ。
私がベッドの中で「お願い……」と頼めば、
男たちは簡単に引っ掛かって、反乱を起こしてくれる。
その反乱を我が軍で潰す。
これが実に面白い。

「さて、次はどこで反乱を起こさせようかしら……」
そう考えていると、扉が開いた。
入ってきたのは、17歳くらいの美少女。
翼は天使族のような翼だが、色は黒い。
そして、着ている服もソフィアのものと似ていた。
「お母様、ただいま戻りました」
「お帰りなさい、マリア。
 どう、楽しめましたか?」
彼女の名はマリア。
クレフとの性交で私が身ごもった子だ。
マリアは人間族・天使族・魔族、全ての種族の力を持っている。
ゆえに、三年の間に急成長した。
私が教育したおかげか、その心は闇に染まっていた。
およそ勇者クレフの子とは思えぬほどに。
私の軍でも私に次ぐ力を持っており、かつてクレフに語った通り、今や私の右腕だ。
「はい、お母様のおっしゃった通り、人間族の男は馬鹿ですね。
 私が少し色香を使えば、簡単に堕ちました。
 あの街全体がもう私の虜です」
「そう、十分に楽しんできたようね。
 それじゃあ、次は南方に一緒に行かない?
 姉妹として入り込んで、また反乱を起こさせるの……」
「お母様と姉妹ですか…?
 フフフ…とっても楽しそうです……」
「それじゃあ、早速行きましょう…」
私はマリアを連れて南方の町で向かった。


ここは反乱を企てているレジスタンスの基地。
リーダーの自室のベッドの中で、胸を当てて、左手で男のペニスを擦りながら耳元でこう囁いてやった。
「ねぇ……私の国を解放して……お願い…、あなただけが頼りなの……」
男は、興奮したのか私に覆いかぶさって、ペニスを私のオマンコに入れていた。
(こいつも堕ちたな……。
 まだあと数年はこの遊びが続きそうだ…。
 ハハハハハハッ……)




やっと書き終えました。
二月になってからは身体の調子があんまり良くなかったので……。
まぁ、風邪とかインフルエンザとかを防ぎようのない職場なんで仕方ないですが。

次は中年と女子高生の入れ替わりを書きます。
これもダークなものです。

コメントの投稿

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No title

とことんダークな展開でしたね。でもつい引き込まれて読んでしまいます。
とっても楽しませてもらいました。
次回作もがんばってくださいね。

No title

お疲れ様でした
ダークな感じがとてもよかったです

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