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天魔王 第五話「虚偽」


魔王がソフィアのカラダを乗っ取っり、天魔王となった瞬間、
パーティー会場にいたクレフが何かを感じた。
(な、なんだ…?この強大で禍々しい魔力は……)
(しかも、この城の中から…?)
城の内部でいきなり大きな魔力が出現したとあっては、放ってはおけない。
そう考えたクレフは王にひと言告げて、会場を去った。


一方そのころ……
天魔王ソフィアは淫靡な姿で廊下を歩いていた。
「さて、ここからどうやってクレフのやつと……んっ?」
考え事をしていると、あの忌まわしいクレフがこちらに近づいてきているのがわかった。
「そうか……私の魔力を感知したか……。
 まてよ…これは好機だ…」
そう言うと、ソフィアは淫靡な服装から、呪文一つで
今までの『ソフィア』が着ていた白いドレスに服装を変えた。
「さて、これで魔力を断てば、やつを罠にはめることができるな……。
 さぁ……早く来るのだ……」



クレフは廊下を走っていた。
「この魔力はどこからくるんだ…?」
魔力のする方に向かって、一目散に走り続けた。
すると、ぱっと魔力が途絶えた。
「何…!?あんなに強大な魔力が消えただと…?
 いや、しかしおおよその位置は掴めている。
 そこに向かえば、手がかりくらいは…」
クレフが向かった先は、王や王女の寝室があるエリア。
「王族を狙った魔族か何かか…?」

そして、先には寝室しかない角を曲がると、そこにはソフィア王女がいた。
「ソフィア王女!!
 大丈夫でしたか!?」
「何のことですか?クレフ様…?」
王女を見ても、怪我はしていないようだ。
そうすると、余計な不安は与えない方がいいとクレフは考えた。
「いえ、何でもありません……」
「そうですか……。
 あぁ…それと、クレフ様、私あなた様にお願いがありますの……。
 一緒に私の部屋まで来てくださいませんか…?」
王女の言葉に対して、クレフは考えた。
(この近辺にいたことは確かだ…。
 となると、王女を守るためにも一緒にいた方がいいかな…)
「わかりました。ご一緒させていただきます」
「まぁ、ありがとうございます。
 それでは、こちらへどうぞ……」
クレフはソフィアと共に部屋に入った。
二人が入った後、部屋の扉に自然と鍵がかかった。


「それで、私に願いとは…?」
クレフがソフィアに問いかける。
もっともだ。それをきっかけにして部屋に入れたのだから。
「えぇ……少し、恥ずかしいことなのですが……」
ソフィアはクレフに伝えるのを迷っているかのようだ。
「何でも言ってください。
 出来る限り、ご協力致します!」
「そうですか…それでは…!!」
とたんにソフィアの目が輝いた。



「な、身体が動かない…!?
 どういうことです!ソフィア王女!!」
クレフは自分のされたことが理解できていないようだ。
ソフィアに問い詰める。
「いえ、簡単なことです。
 私の願いを聞いていただくために、動けなくしただけです」
「動けなく…!?なぜ…?
 そ、その瞳は…!!」
ソフィアの瞳は深紅に輝いていた。
そう、これこそ魔族の証。
「なぜ、王女の瞳が深紅になっているのですか!?」
「フフフ……まだ気付かないんですか…?
 私が今どういう存在なのか」
クレフはソフィアから魔力を感知していた。
しかし、どうように天使族としての力も感じ取れていた。
(一体、どういうことだ…?)
「わからないなら、教えてあげましょう…。
 クレフ様が倒された魔王はかりそめのカラダに過ぎません。
 では、本体はどこに行ったのか……?
 もう、お気づきですよね…?」
クレフの顔が青ざめる。
考えたくないことが、真実だと感じ取ったからだ。
「ま、まさか……王女の体にいるのは……」
「そう、私、魔王ガレスだ」
ソフィアは先ほどまでの口調から変えて、勇者の問いに答えた。
「このカラダは素晴らしい…。
 私に勝るとも劣らないほども魔力を秘めているし、
 天使族だから基本的に事故や病以外では不老不死だ。
 それにこの美しさ……すべての者が私にひれ伏すだろう」
「魔王ガレス……!!!」
クレフの顔は怒りに満ちていた。
当然だ。倒したはずの者が、自らの妃となる者の身体を奪ったのだから。
「その名は今の私には相応しくないな……。
 よかろう、お前には私の姿を見せてやろう」
そうソフィアが言うと、ソフィアは闇に包まれた。



数秒後、晴れた闇から出てきたのは先ほどのドレスとは違う姿をしたソフィアだった。
「どうだ…?
 これが今の私の姿だ。
 天使族でもあり、魔族でもある。
 両方の力を持ち、その頂点に君臨する王、天魔王ソフィア。
 それが今の私の名だ……」
ソフィアの独白を聞いてもクレフの顔は晴れない。
より一層、怒りがにじみ出ていた。
しかし、内面は静かに状況を見極めようとしていた。
さすがは勇者と讃えられる者である。
(黒い翼に、深紅の瞳……ソフィア王女の身体を魔王が乗っ取ったのか…!?
 確かに計り知れない魔力だ。
 以前の魔王とは比べ物にならない。
 ん…?では、私に願いとは一体……?)
「ふ……私がなぜお前をこの部屋に入れたのかが気になっているようだな…?」
「う、うるさい!!王女を返せ!!」
口ではそう言いつつも、心の中を読まれたクレフは焦っていた。
「簡単なことだ。
 このソフィア王女のカラダには、ある能力が隠されていてな」
「ある能力だと…?」
「そう、このカラダには、『性行為を行なった相手の力を略奪する』といった能力があるのだ」
「な、何…!?」
「驚くのも無理はない。
 こんな能力は魔族向きだ。
 それを天使族が持っているとは、私も驚いたさ」
クレフは頭の中が真っ白になっていた。
魔王が生きていたことだけでも驚きなのに、王女の身体を乗っ取って、
さらに王女には稀有な能力が備わっていたということに驚愕していた。
「さて、それで私の目的がわかっただろう…?」
「ま、まさか…私の能力を……?」
「そのまさかだ。
 お前に能力は始末に負えん。
 しかし、自分のものとしてしまえば、これ以上ない力となる。
 さぁ……始めようか……」
言い終わると、ソフィアは魔法でクレフの身体を空中に持ち上げ、
ベッドに落とした。
まだクレフは動けないようだ。
そして、ソフィアがベッドに上がってきた。
「く、くそ…!
 やめろ……やめろぉぉ……!!!」
「はははっ……いくら足掻いても無駄だ。
 今の私の魔力からは逃れられん」
「そうだな…お前の妃となるはずだったカラダだ。
 雰囲気を出してやろう……」



「さぁ……クレフ様……私と愛し合いましょう……」
ソフィアは再び口調を変えた。
「やめろ、王女を冒涜する気か…!!」
「いいえ…私はソフィア……貴方の妃です……フフフ……」
「くそぉぉおおおっ…………!!!」
ソフィアがクレフに身体を密着させた。

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No title

いよいよきましたね
早く続きが読みたいです

No title

清楚なヒロインの顔をして
勇者を欺くところが、ツボです
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